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鉄道運行情報配信の舞台裏で(2019年3月のレスキューナウ)

■この記事の情報は、2019年4月10日現在の情報です。

こんにちは。レスキューナウ ブログ担当です。

もう桜も咲いたのに、暖かいと思ったら寒い日もあって、ちょっと今年の春はどうしてしまったのだろう、と思っている担当です。

さて今回は、日頃あまり紹介されないレスキューナウの業務の一端を紹介します。レスキューナウでは、春の名物とも言える作業があります。多くの方にご利用いただいている鉄道運行情報に関わる作業なのですが、はたしてその作業とは? 春は、全国の鉄道各社が大規模なダイヤ改正を行います。「日頃通勤で乗っていた電車の時刻が変わった」という方も多いのではないでしょうか。中には「新路線が開業して通勤経路も新しくなった」という方もいらっしゃるかもしれません。 ダイヤ改正は、列車の時刻が変わるだけではありません。新路線・新駅の開業、路線・駅の名称変更なども合わせて行われます。レスキューナウでは、常に正確な情報を提供するために、開業や名称変更が行われる都度、鉄道運行情報の見直しを行っています。 その中でもとりわけ変更が集中するのが、全国的にダイヤ改正が行われる春。今年の3月から4月にかけて、レスキューナウでは17路線260駅が関係する見直しを行いました。その作業は果たしてどのように行うのか? 危機管理情報センター(RIC)の担当者に話を聞きました。


鉄道運行情報で使用する路線名、駅名などのデータは、「マスタ」と呼ばれるデータベースに格納されている、とのこと。したがって見直しとは、マスタを更新する作業と言えます。 最も頻繁に変わるのは駅名で、駅名だけでも年間10回程度は更新するそうです。

春が忙しいのは、毎年3月にJRが全国的なダイヤ改正を行うためです。乗り入れの関係で私鉄も同時に変更を行う場合が多く、マスタを更新する路線や駅が増えます。「昔に比べて変更をまとめて行う傾向がある」(担当者)とのこと。 3月のダイヤ改正が発表されるのは、例年12月。しかし、マスタ更新作業をスムーズに行うためには、公式発表の前に出てくる「兆候」を掴むのだそうです。とはいえそれは、秘密の情報ではありません。報道で出てくる将来構想や計画(これは時に数年単位にも及ぶ場合もあるそう)をチェックして、作業候補に加えます。また行政機関の発表から分かる場合もあり、近年は都市計画と関わる路線や駅の開業が増えてきたので、チェックが欠かせないそうです。 年単位の計画もあれば、急に発表されて大騒ぎになる場合も。「地方私鉄ではギリギリに発表するところがあって…」と担当者。 中には事前告知せず変更当日に発表した会社もあったのだとか。「緊急事態ということで、即座に情報配信先のお客様へ連絡し、RICだけでなくシステムや営業部門とも連携し作業を進めた」結果、この時はなんとか翌日の始発電車までに作業を終わらせらることができたそうです。

ダイヤ改正など事前に発表があり、変更内容が想定される場合でも、担当者は「実際には直前まで油断できない。最後まで確認する」とのこと。特に鉄道会社名と路線名の変更は影響が大きいので、最も神経を使うそうです。


さて、ブログ担当が気になっていたのは、岩手県を走る三陸鉄道。2011年3月11日の東日本大震災後、およそ8年ぶりの今年3月23日に復旧したのが、三陸鉄道リアス線釜石~宮古間。震災からの復興を象徴する出来事として多くの報道に取り上げられ、新聞やテレビのニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。 三陸鉄道の復旧にあたって、レスキューナウの対応は? こちらもRICの担当者に話を聞きました。


復旧前の路線の状況(三陸鉄道サイトより)

今回、釜石~宮古間が復旧するにあたって、レスキューナウとして作業のポイントは、以下の点でした(上図参照)。
・復旧区間の運営がJR東日本から三陸鉄道に移管される。
・路線名も山田線からリアス線に変わる。
・さらに三陸鉄道内で南北に分かれていた路線が、旧山田線区間と一つになる。

お客様へ配信される情報がこれらの変更点を踏まえた結果になるよう、マスタ更新を進める必要がありました。 担当者は報道や公式発表などをチェックしながら、復旧する3月23日まで作業を進めたのです。 情報配信サービスや安否確認システム、レスキューWebなどを通じて、正確な鉄道運行情報がみなさまのお手元に届くまでには、毎日の情報監視や配信業務はもちろんこのような長期的なチェックも欠かせません。

レスキューナウでは、今後も変更を確実に捉え、正確な鉄道運行情報をお客様にお届けして行きます。