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【最新トレンド】防災分野で大注目のGIS

こんにちは!レスキューナウ ブログ担当です。

近年、防災分野において「GIS」技術が大注目されています。

そこで、GISのメリットと、企業の担当者さまが無料で活用できるツールをご紹介します。

なお、本ブログは文系出身のブログ担当が書いているため、システム知識ゼロの方でも安心してご覧いただける内容となっております。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.GISとは
  2. 2.GISの強みとは
    1. 2.1.情報の可視化
    2. 2.2.情報の統合と分析
  3. 3.なぜ防災分野で注目されているの?
  4. 4.業務の効率化も期待できる
  5. 5.無料かつノーコードで使用できるGISソフト
    1. 5.1.オススメポイント
  6. 6.事業所の被災状況をマップ上で視覚化する方法
    1. 6.1.①まずはスプレッドシートを用意
    2. 6.2.②スプレッドシートに被災状況を記入する
    3. 6.3.③マイマップにスプレッドシートをインポート
    4. 6.4.【補足】Googleフォームとスプレッドシートを連携する方法もあります
  7. 7.その他の無料GISツールといえば
  8. 8.無料ツールの機能だけでは物足りない方は?

GISとは

GISとは「Geographic Information System」の略です。

具体的には、地理情報(地物、事象など)を視覚的に表示して高度な分析を可能にする技術です。
地図上にビジュアルで表現するため、文字や数値で表される場合と比べて、容易に状況を理解することができます。

一番馴染みのあるGISといえば、「Googleマップ」が有名です!
「このお店どこにあるの?」「目的地までどれくらいかかる?」などの問いに対して、視覚的にわかりやすく答えを表示してくれるため、皆様も日頃から利用されているのではないでしょうか?


GISの強みとは

情報の可視化

GISの強みといえば、何と言っても「情報の可視化」です。
地図上に表示することで、データに隠された傾向や関連性など、それまで見えなかった様々な情報を一目で把握できるようになります。


情報の統合と分析

位置情報をキーにさまざまな異なる情報を統合したり、複数の情報を重ね合わせて分析し、情報の関係性の把握や課題の解決方法を導き出すことができます。

たとえば、新型コロナの感染者発生データと人流データを地図上で重ね合わせて分析したり、ハザードマップと物流ルートを重ね合わせてリスクを把握することができます。


なぜ防災分野で注目されているの?

災害時に状況を把握するためには、「点」「線」「面」の3つの情報が必要になります。

企業の場合は、まず事業所に影響があるのか、「点」で考えることになると思います。

その他、道路状況や鉄道運行状況といった「線」の情報も状況把握には不可欠です。

また、浸水エリアなど被害範囲の情報は、「面」の情報になります。

これらの「点」「線」「面」の情報を把握する場合、テキストよりもGISが有効です。
迅速かつ正確に状況を把握でき、的確な意思決定を促すことができます。

そのため、防災分野ではGIS技術の活用がここ数年トレンドとなっています。


業務の効率化も期待できる

GISで可視化された情報は状況を効果的に伝え、的確な理解を促すことができます。

調査、管理、分析などをより簡単かつ効率的に行うことが可能となり、作業時間や人員など業務にかかるコストを大幅に削減することができます。

たとえば、地震が発生した場合、被災地域に含まれる自社オフィスや取引先工場があるのか調べていると思います。

テキスト情報のみの場合、事業所の住所が書かれたリストと気象庁が発表する震度別の市区町村の表を見比べて探すことになり、相当の時間がかかってしまいます。

これがGISであれば、地図上に事業所の位置情報と震度情報を重ね合わせて表示させることができ、一目で被災地域にある事業所を把握することができます。

GISを活用することで災害対応にかかる時間や手間を省くことができるため、業務の効率化・DX化の観点からも効果が期待できます。


無料かつノーコードで使用できるGISソフト

今回は、無料で利用でき、かつド文系の私でも使いやすかった「Googleマイマップ」を紹介します。

Googleマイマップとは、Googleが提供する無料で利用できる地図アプリケーションです。

地図上にスポットをマーキングしたり、メモやルートを保存する機能を備えています。

※Googleマイマップ:https://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/mymaps/


オススメポイント

白地図だけでなく、航空写真や地形図、水域白表示などの地図があります。

自然災害による被害の広がりは地形に沿うため、1クリックで地形図や水域白表示に切り替えられるのは非常に便利です。

また、ルートを保存する機能もあるため、物流ルートや避難ルートなどを登録しておくことが出来ます。

他にも地図上の距離を測定する機能を活用し、原子力発電所や活火山、氾濫のおそれがある河川などからの距離などを把握することも出来ます。


事業所の被災状況をマップ上で視覚化する方法

Googleスプレッドシートに記載した情報を、地図上に一括で登録することも出来ます。

この機能を応用して、事業所や取引先からの報告を地図上に反映させることが出来ます。


①まずはスプレッドシートを用意

地図上にマーキングするため、スプレッドシートには「登録名」と「位置情報」の欄を設けてください。

なお、「位置情報」は住所でも可能ですが、ピンの位置がずれてしまうことが少なくないです。出来れば緯度経度で記載することをオススメします。

他にも担当者の名前や連絡先などの欄も設けた方が良いかもしれません。


②スプレッドシートに被災状況を記入する

スプレッドシートは共同編集できるため、事業所・取引先を管理する担当者にURLを共有し、「被害状況欄」に回答を記入してもらうことで、地図上にメモとして反映されます。

ただ、スプレッドシートの内容がリアルタイムに地図上へ反映されるわけではないので注意が必要です。故に、スプレッドシートが更新された場合は、再度地図へインポートする必要があります。

※スプレッドシートとマイマップをAPI連携し、自動で反映させる方法もありますが、今回はノーコードで出来る方法のみを紹介します。


③マイマップにスプレッドシートをインポート

「インポート」をクリックし、Googleドライブを選択。該当のスプレッドシートを選択すれば地図上に反映されます。


【補足】Googleフォームとスプレッドシートを連携する方法もあります

スプレッドシートに直接入力してもらう方法もありますが、Googleフォームの回答を自動でスプレッドシート上に反映させることも出来ます。

Googleフォームであればスプレッドシートよりも回答者側の負担が減るかもしれません。

〈手順〉

①Googleフォームを開く

②回答タブを選択し、スプレッドシートのマークを選択

③「回答先の選択」画面で「既存のスプレッドシート」を選択


その他の無料GISツールといえば

Googleマイマップの他にも「Glide」や「QGIS」などがあります。

「Glide」は、アメリカ発のアプリ開発用ノーコードツールです。データベースをスプレッドシートで管理でき、プログラミング言語やデータベースの知識がなくても利用できます。

「QGIS」は、無料で使えるオープンソースのデスクトップ GIS ソフトです。地理情報システムの閲覧、編集、分析機能などを備えており、有料ソフトに負けないぐらい機能が充実しています。

ただ、機能が充実している反面、初心者にはやや難しい、使いづらいと感じる人もいるかもしれません。

他にも無料で使えるGISツールがありますので、気になる方はインターネットなどで検索してみてはいかがでしょうか?


無料ツールの機能だけでは物足りない方は?

レスキューナウもGIS技術を活用したBCP担当者向けクラウドサービスを提供しています。

レスキューナウが提供する「レスキューWeb MAP」は、事業所や取引先をマーキングした地図上に、リアルタイムのリスク情報(災害、ライフライン、交通など)を重ねて表示します。

被災地域に該当する事業所をシステム側が自動で抽出してくれるため、被害確認が必要な事業所を一瞬で把握することが出来ます。

また、被害状況共有ツール「ステータスChecker」を併せて導入することで、事業所からの被害報告を地図上に自動で反映させることも!

  レスキューWeb MAP | 株式会社レスキューナウ レスキューWeb MAPは、災害時における「災害・危機情報」を集約・見える化するサービスです。発生した災害や危機が自社に影響するのか、一目で分かります。ごく僅かな時間で、発生エリアと自社関係先を突き合わせ、対象の抽出が可能です。 株式会社レスキューナウ



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