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アルコールの濃度表記

■この記事の情報は、2020年9月23日現在の情報です。

こんにちは。
レスキューナウ ブログ担当です。

この記事は、先日の記事した「手指の消毒とアルコール」の補足です。
手指の消毒とアルコール」も併せてご覧ください。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.アルコール濃度の表記は2つある
    1. 1.1.重量と容量
    2. 1.2.2つの違いはなぜ?
  2. 2.重量パーセント濃度
  3. 3.容量パーセント濃度
  4. 4.手指消毒用のアルコールは、濃度と保管に注意して


アルコール濃度の表記は2つある

お酒を飲む時、度数を気にする方も多いと思います。ブログ担当は沖縄で60度の泡盛を飲んだことがありますが、喉の中はまるで燃えるようでした。「手指の消毒に使うアルコールが60%、あの時飲んだ泡盛で消毒できるのか」と考えたのですが、実は、違うのです。

重量と容量

消毒用アルコールをよく見ると「w/w%」などと、アルコールの濃度が記されています。これは「重量パーセント濃度」の意味。

一方、お酒の表記「○度」の度数は「容量パーセント濃度」を示しています。

詳しい説明は次の項でしますので、「まずは2つある」と覚えてください。

2つの違いはなぜ?

「500ml(=容量)の中身は500g(=重量)なんだから、重量と容量、どちらも同じでは」と、ついそう思ってしまうのですが、それは水の話。アルコールは水に比べて軽いのです。

アルコール消毒剤に使われるエタノールは、1ml=0.789gです。およそ同じボトルに詰められていても、水に対して約2割軽いのです。

重量パーセント濃度

アルコール消毒剤などで使われる表記です。消毒剤の商品説明で「60%」などと書かれていたら、こちらの重量パーセント濃度だと考えてください。
濃度60%(60w/w%)のアルコール消毒剤を例に取ると、100gの液体中60gがエタノールです。

前回の記事で説明した、消防法の規定にあるアルコール濃度も、重量パーセント濃度です。

容量パーセント濃度

お酒の度数表記に使われる「容量パーセント濃度」だと、どのような意味なのでしょうか?
60度のお酒は、100mlの中に60mlアルコールが含まれている、という意味です。

エタノール水溶液の容量%と重量%との換算表(一般社団法人アルコール協会)を参照すると、
60度のお酒は、52.15重量%。アルコール消毒剤が不足した頃、「代わりにお酒で消毒を」という話もありましたが、この点を間違えると、消毒には不十分な濃度のアルコールを用いてしまいます。

なお、消防法の規定で危険物とみなされる60重量%は、67.69容量%。度数表記で67度以上の場合は、注意が必要です。

手指消毒用のアルコールは、濃度と保管に注意して

「この説明を読んだけど、よく分からない。理系は苦手で…」という声が聞こえてきそうな記事でしたが、つまるところ「度数の表記は2種類あり、手指消毒剤は重量%が使われ、お酒の濃度とは違う」という点を押さえてください。

大量に使う場面では「自分で薄めて調合して…」などと考えてしまいますが、しっかり計算できるならば良いものの、それを繰り返す手間と、移し替えの際には火災の危険性もあります。

そして、濃度と量にによっては、消防署への申請や届出も必要です。

そう考えるとやはり、手指の消毒には「手指用」とされたアルコール消毒剤を用いるのが良いのではないでしょうか。

(参考文献)
消毒用アルコール及び高濃度アルコールの使用や保管について(光地区消防組合)
飲酒の基礎知識(公益社団法人アルコール健康医学協会)
パーセント濃度ってなに?(株式会社プラネット)