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非常食の賞味期限切れは?防災備蓄の困りごと事例集(企業版)

こんにちは!レスキューナウです。

日本は災害が多い国。防災備蓄品の準備は必要不可欠です。昨今風水害の被害が甚大となっており、風水害以外にも工場火災や地震など企業を取り巻く環境は常にリスクと隣り合わせになっている現状があります。

防災備蓄の対策についても、テレワークなどの進展により企業に必要とされる対策のあり方も変化しています。

よくある防災備蓄のお困りごとの情報でも意外とネットでも出てきません。そして現状困っていることもそうですが、想定外のことが起こり困ることもあります。いざ災害が起きてからの準備では遅く「あれをもう少し準備していれば、、」「これがなくて困った」というのもよく伺います。

そこで今回のブログでは、「担当だけどこれでいいの?」と不安になりがちな防災備蓄周りのお困りごとと対応例をまとめました。

▼ 賞味期限や保管場所…企業の防災備蓄「困りごと」解決事例集

この記事の目次[非表示]

  1. 1.非常食の賞味期限における対応はどうすればいい?
    1. 1.1.非常食の賞味期限
    2. 1.2.非常食の賞味期限が切れる非常食を有効活用
  2. 2.オフィスに倉庫がないので必要な備蓄品を備蓄するスペースが確保できない。
  3. 3.災害時に急にトイレットペーパーが足りなくなった
  4. 4.災害用トイレの片づけ・後始末はどうすればいいの?
  5. 5.浸水で機器や書類が使い物にならなくなった
  6. 6.水害のときに備品が1階にあったので全部濡れてしまった。
  7. 7.停電してオフィスのドアが開かず、閉じ込められた!
  8. 8.ビルの非常用電源を自社で使えず困った!

非常食の賞味期限における対応はどうすればいい?

非常食の賞味期限

非常食といえば、アルファ化米と呼ばれるゴハンや、パンの缶詰などが思い浮かぶと思いますが、一般的には賞味期限は5年の商品が多いです。

例えば、レスキューナウ防災備蓄品オンラインショップでも紹介している「サタケ マジックライスシリーズ」は5年の賞味期限となっています。

非常食 マジックライス

さらに、別のシリーズで賞味期限が7年に長期化されたシリーズも出てきています。
例えば、「サタケ マジックライスななこめっつシリーズ 」は7年の賞味期限になっています。

賞味期限 非常食

非常食の賞味期限が切れる非常食を有効活用

企業で防災備蓄品を活用する際、昨今はテレワークが普及したこともあって、社員一人一人に予め配っておくのも一手です。

非常食は賞味期限が切れる前に、次の期間の非常食を会社としては手配しなければなりません。そうすると元々あった非常食をどう処理するのかという問題が出てくると思います。そんなときにおすすめなのは、防災訓練や会議のときなどに実際にアルファ化米を会社・部署のメンバーで作って、食べてみる機会を設けることです。

個人として家庭で備蓄しているときにはローリングストックという、普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していく手法もあります。

オフィスに倉庫がないので必要な備蓄品を備蓄するスペースが確保できない。

必要な防災備蓄品の量はたくさんあるんだけれども、それを備蓄しておくほど倉庫のキャパが足りない、そもそも倉庫がないという問題です。

そういうときは、備蓄する場所を分けるといいかもしれません。1日目分は各自の机、2日目・3日目分は倉庫に。という具合です。

帰宅困難者対策の東京都のリーフレットで記載されている来客分などの備蓄品は、オフィスグリコさんやウォーターサーバーなどローリングストックできる備蓄を充てると便利かもしれません。

あとレスキューナウでご提供しているユニット1dayレスキューならデスクにも気軽におけます。1人の1日分の備蓄品をA4サイズにぎゅっと凝縮したものになっています。

さらに、東京都帰宅困難者対策条例(帰宅困難者対策の東京都のリーフレットで記載されている来客分)の分が収まらないなら最近の社員の勤務状況を考慮すると無駄を見つけられる可能性があります。

例えば、帰宅困難者率や在宅勤務者率によってオフィスに置いておく必要のある量が変わりますし、テレワークやフリーアドレスが広がっているのでそれも考慮すると備蓄を分散できるかもしれません。

▼ 東京都帰宅困難者対策ハンドブックはこちら

災害時に急にトイレットペーパーが足りなくなった

災害用トイレは準備出来ていたが、トイレットペーパーまでは頭が回らず災害時に頭を抱えるというのもよく聞く内容です。東日本大震災のときにトイレットペーパーが不足したり、ビル管理会社から補充がされず困った企業様が多くありました。

災害が起こった際は普段は当たり前だと思っていることが、思い通りに進まないことはよくあることです。

オフィスの共有部にあるトイレには普段は予備のペーパーがたいていありますが、念のため自社でもある程度備えておくと安心です。最近ではコンパクトにパッキングされた防災備蓄に適したトイレットペーパーも販売されているので、チェックしてみてください。

災害用トイレの片づけ・後始末はどうすればいいの?

災害用トイレについては片づけ・後始末も考慮しておかなければなりません。災害用に備蓄するトイレは準備されている企業様は多くあると思いますが、使用後の処理まで決まっているでしょうか。

使用後はゴミが出てくると思いますが、その処理方法まで考えておく必要があります。普段ゴミを捨てるときは管理会社や社内のメンバーがゴミ置き場にもっていくかと思いますが、災害時はいつも通りにはいかないかもしれません。

そして、使用済みの災害用トイレのゴミは、普通のゴミとは違います。使用した後にどこに置き、どう処理すれば良いか予め社内で話し合い、管理会社にも相談しておくことをおすすめします。

テナント内での他社との位置関係や、オフィスの立地によって災害用トイレ・使用済み便袋をどこに置くのかというのは死活問題です。衛生面を考慮すると人が避難生活をするのに支障がないようにしたいものです。管理会社さんを交えて確認しておくのがおすすめです。

準備しておいた災害用トイレを共有部のトイレの中に置いたりが可能なのか、使った後の使用済み便袋をゴミ置き場にそのまま持っていけるのか、もしくは専有部に積むことになるのか、いろいろなケースがあるかと思います。事前にあらゆるケースを想定しておくと万が一の際も安心です。

最後に、盲点なのが災害用トイレの使用済みのものはかさばってしまうということです。
使用済みのものをまとめておく回収バッグも市販されているのでチェックしてみてください。

使用済みの簡易トイレは可燃ごみとして処理できるケースが多いですが、事前にビル管理会社や自治体に処理方法をご確認ください。

浸水で機器や書類が使い物にならなくなった

大量の雨が降ると、川や下水道などが氾濫し、オフィスに浸水してくることがあります。

氾濫した水は汚れていることがあり、水がはけて乾いた後も汚れや臭いといった衛生面の問題が残るため、オフィスが長期間利用できなくなる場合があります。浸水すると、什器・備品はもちろん大切な機材まで壊れてしまいます。フロアの床や、床下に様々な機器や書類などが置いてある場合、浸水に備えて荷上げや防水対応が必要です。

電源が水でショートしてはいけませんので、電源を落としておくことも大切です。移動できない場合は、建物への浸水自体を防がなくてはならないので、ビル設置の止水板の使用方法や、土のう、水のうなどによる簡易的な防水ができるかなど、ご検討ください。

参考事例:水で膨らむ土嚢

水害のときに備品が1階にあったので全部濡れてしまった。

せっかく備蓄品を用意していても浸水などで濡れてしまうと使えなくなることがあります。そうなると中にいる人にとっては一気に危機的状況になってしまうでしょう。

水滴

まず、資産の置き場所を決めるときには、ハザードマップを確認して自社が浸水する可能性が高いのか?浸水してしまう場合はどのくらいの浸水高さになりそうか?をチェックすることから始めましょう。

また、レスキューナウでは、可能な限り備蓄品は分散をお勧めしています。各フロアで消費する分は各フロアで備蓄すると配布もしやすいというメリットがあります。

それでも置き場所が1階しか無い場合は、事前に部屋に防水処置をするか備蓄品をビニール袋に入れるなど、できるだけ濡れないようにしましょう。

停電してオフィスのドアが開かず、閉じ込められた!

カードキー

過去に首都圏で起きた大規模な停電でオートロックが閉まったまま開かなくなった、という事例がありました。オートロックが停電時に施錠される仕組みだったようです。

長い例で1時間ほど個室に閉じ込められてしまったという例もありました。オートロックが停電時に鍵が開くのか閉まってしまうのか、事前に確認されるのをおすすめします。

もし、閉まってしまうオートロックを使用している場合、いざというときに工具などでこじ開ける必要があるかもしれません。工具が事前に準備されていると安心です。ドアをこじ開けるための工具がセットになっているものも市販されています。

参考事例↓

カードキーにも種類があります。

停電時はオートロック解除する場合がほとんどなのですが、可能性としてオートロックがそのまま解除されずに開かない場合があります。さらに、鍵が開いている場合でもドアが開かないことがあります。

例えば、地震のときなどにドアが歪んでしまうと、力づくで開けようにもびくともしません。そんな時に備えて工具を準備しておくことも大切な要素になってきます。

ビルの非常用電源を自社で使えず困った!

非常電源

「停電が起こっても、うちは非常用電源があるから心配ない!」と思っていたら、全ての機器が使えない可能性があります。ビルに「非常用電源」が備えられていても、実は自社の事業継続には使用できませんので、ご注意ください。

そもそも非常用電源は、停電した場合でも消防設備などが動かせるように備えられている電源です。企業がPCなどの電子機器を動かすために備えられているものではありません。

自家発電設備がビルの屋上に設置されている例も最近増えてきています。ビル管理会社に確認してみてください。

自社で使用できる自家発電設備がビルに備えられてない場合は「ポータブル蓄電池」などで電力を確保することもできます。ポータブル蓄電池は容量や出力端子により様々なバリエーションがあります。どんな機械を使いたいのか、どのくらいの時間使いたいのかなどを検討の上、選ばれると良いでしょう。

ポータブル蓄電池の例↓

▼ レスキューナウでは防災備蓄に関する企業様の相談を無料で承っております。

編集:株式会社レスキューナウ
編集:株式会社レスキューナウ
2000年設立の危機管理専門企業。1995年の阪神・淡路大震災を原点に、「最新の情報技術を駆使して、危機に対する迅速な救援と復旧、復興と予防に貢献する」をミッションに掲げた事業を展開している。自然災害から交通障害まで「予定されていた行動が妨げられること」を“危機”と定義し、法人向けに、危機管理情報を配信する「コンテンツ事業」、災害時の状況把握などを支援するサービスを中心とした「危機管理サービス事業」、防災備蓄品を提案・販売する「防災備蓄品事業」の3つを事業の柱としている。

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