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緊急地震速報で慌てないための4つの心得

こんにちは。レスキューナウです。

皆さんもテレビやスマートフォンで何度か目にしたり、聞いたりされたことのある「緊急地震速報」。

つい先日の地震でも発表されましたが、「何を基準に発表されるのか」「発表されたときにどう動けばいいのか」 と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、緊急地震速報の仕組みや発表基準、その内容や実際に緊急地震速報を見聞きした際に取るべき行動についてご紹介します。


この記事の目次[非表示]

  1. 1.2つの地震波の「速度差」を利用した緊急地震速報の仕組み
  2. 2.緊急地震速報は「警報」と「予報」の2種類
  3. 3.緊急地震速報が発表される条件と内容
    1. 3.1.緊急地震速報 (警報) が発表される条件と内容
    2. 3.2.緊急地震速報 (予報) が発表される条件と内容
  4. 4.緊急地震速報を受け取る4つの方法
    1. 4.1.テレビやラジオによる放送
    2. 4.2.携帯電話・スマートフォンによる受信
    3. 4.3.防災行政無線による放送
    4. 4.4.施設での館内放送など
  5. 5.緊急地震速報が発表されたときに取るべき行動
    1. 5.1.屋内にいる場合
    2. 5.2.屋外にいる場合
    3. 5.3.エレベーターに乗っている場合
    4. 5.4.車を運転している場合
  6. 6.緊急地震速報に瞬時に反応するための4つのポイント
    1. 6.1.緊急地震速報の「音」や「画面」を覚えておく
    2. 6.2.日頃から緊急時をイメージして、定期的に訓練をしておく
    3. 6.3.空振りを恐れない気持ちを持っておく
    4. 6.4.地震に強い環境を準備しておく
  7. 7.さいごに


2つの地震波の「速度差」を利用した緊急地震速報の仕組み

緊急地震速報は地震による強い揺れが予想される場合に発表されますが、これには2種類の地震波の速度差が利用されています。

「地震波」とは、地震の時に岩盤がずれ動くことによって生じる揺れのことです。

地震波には「速度は速いが揺れが弱い」P波と「速度は遅いが揺れが強い」S波の2種類があり、地震発生時にはまずP波、それからしばらくしてS波が到達することになります。

この特徴を利用して、日本全国に設置されている地震計で検知したP波のデータを瞬時に解析することで、強い揺れが起こるS波の到達を事前に知らせることができるのです。

なお、震源が近い場合、P波とS波の到達に時間差がほとんどなく、強い揺れが始まってから緊急地震速報が発表されることもあります。

出典:緊急地震速報の仕組み|気象庁


緊急地震速報は「警報」と「予報」の2種類

緊急地震速報には実は「緊急地震速報(警報)」と「緊急地震速報(予報)」の2種類があり、それぞれ役割が異なります。

まず、一般的に馴染み深いのが「緊急地震速報(警報)」で、これはテレビやラジオで警告音が鳴るものです。

主に一般の方が身を守るために発表されるもので、テレビ・ラジオ以外にもスマートフォンの緊急速報メールやエリアメールなどを通して多くの方に配信されています。

一方、「緊急地震速報(予報)」は、工場の機械を停止させるなどといった機器の制御に利用されています。

こちらは基本的に特定の利用者を想定して配信されるものです。

警報と予報の詳細は後述しますが、一部のスマートフォンアプリやSNSアカウント等の配信で「地震の規模の推定値」や「到達時刻の予測値」がついていた場合、予報の情報を利用しています。


緊急地震速報が発表される条件と内容

緊急地震速報(警報)と緊急地震速報(予報)は役割が異なるために、その発表基準や発表内容も異なります。

2つの違いについて見ていきましょう。

緊急地震速報 (警報) が発表される条件と内容

警報が発表される条件は、以下の場合です。

緊急地震速報(警報)の発表条件

・地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上または長周期地震動階級3以上と予想された場合


出典:長周期地震動について|気象庁


「最大震度5弱以上または最大長周期地震動階級3以上」という条件は、これ以上の揺れになると全壊家屋100棟程度以上の家屋被害をはじめとした顕著な被害が生じ始めるために設定されています。

また、観測点の数を「2点以上」としているのは、地震計のすぐ近くへの落雷等による誤報を避けるための条件となっています。

そして、警報で発表される内容は以下のとおりです。

緊急地震速報(警報)の発表内容
・地震の発生時刻、発生場所(震源)の推定値、発生場所の震央地名
・震度4以上または長周期地震動階級3以上の揺れが予想される地域名(全国を約200地域に分割した地域名)


予測震度にはプラスマイナス1程度の誤差が発生する可能性や、岩盤のずれの進み方により、しばらく後に震度5弱以上の揺れが発生する可能性があることから、震度4が予想された地域まで含めて発表しています。

また、警報が発表されていない地域に、新たに震度5弱以上または長周期地震動階級3以上が予想された場合には、続報が発表されることがあります。

なお、予想が当初より下回った(震度3以下の予想となった)場合などに警報が取り消されることはありません。

緊急地震速報 (予報) が発表される条件と内容

予報が発表されるのは、以下の2つの条件のうち1つ以上を満たした場合です。

緊急地震速報(予報)の発表条件
・いずれかの地震観測点において、P波またはS波の振幅が100ガル以上となった場合
・地震計で観測された地震波を解析した結果、震源・マグニチュード・各地の予測震度、予測長周期地震動階級が求まり、そのマグニチュードが3.5以上、または最大予測震度が3以上、長周期地震動階級が1以上である場合


予報で発表される内容は以下のとおりです。

予測される最大震度が震度3以下のときの発表内容
・地震の発生時刻、地震の発生場所(震源)の推定値
・地震の規模(マグニチュード)の推定値
・予測される揺れの大きさの最大(最大予測震度)


予測される最大震度が震度4以上または長周期地震動階級1以上のときの発表内容
・地震の発生時刻、地震の発生場所(震源)の推定値
・地震の規模(マグニチュード)の推定値
・震度4以上または長周期地震動階級1以上と予測される地域の揺れの大きさの予測値(予測震度、予測長周期地震動階級)
・その地域への大きな揺れの到達時刻の予測値(主要動到達予測時刻)


警報と異なり、予報では地震の規模の推定値や到達時刻の予測値が発表されます。

また、続報が発表されるタイミングも異なり、地震を検知してから数秒〜1分程度の間に数回(5〜10回程度)発表されます。

予報の場合、第1報は迅速性を優先して発表され、続報で精度が徐々に高くなっていきます。

そして、高い精度の情報になったと考えられる時点で最終報を発表し、その地震に対する予報の提供を終了します。


緊急地震速報を受け取る4つの方法

「警報」と「予報」を比較すると、「予報」はより条件が広く、発表するスピードに重きが置かれています。

一方で「警報」は条件を絞り、発表する情報を「予報」よりも限定するなど、精度に重きが置かれています。

つまり、緊急地震速報(警報)が発表された場合、その地域には顕著な被害が予想される揺れがすぐやってくる可能性が高いということです。

出典:緊急地震速報(警報)及び(予報)について|気象庁


では、緊急地震速報はどのように入手すればよいのでしょうか。

今回は主に「警報」の受信について4つの方法をご紹介します。

テレビやラジオによる放送

緊急地震速報が一般向けに提供開始された2007年10月1日から、テレビ・ラジオで緊急地震速報の放送が開始されています。

緊急地震速報と聞いて多くの方が思い浮かべるであろう独特の警告音は「NHKチャイム音」と呼ばれ、NHKが独自に製作したものですが、現在は多くの放送局でこの警告音が使用されています。

携帯電話・スマートフォンによる受信

NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、楽天モバイルの5社より、携帯電話・スマートフォンへの緊急地震速報の配信が行われています。

受信対応機種や受信のための設定・アプリのインストール方法などは携帯電話会社ごとに異なります。

また、上記の会社以外の受信対応機種ではない端末を利用している場合は、緊急情報の受信が可能となるスマートフォンアプリ(「Yahoo!防災速報」など)をインストールすることで、緊急地震速報を受信することが可能です。

防災行政無線による放送

市区町村で設置している防災行政無線においても、緊急地震速報が放送されています。

放送実施の有無などは市町村ごとに異なります。

施設での館内放送など

緊急地震速報の受信をしている施設では、施設の利用者向けに館内放送を導入しているところもあります。


緊急地震速報が発表されたときに取るべき行動

では、緊急地震速報、特に「警報」を実際に見聞きした時には何をすべきなのでしょうか。

先述の通り、緊急地震速報はS波が到達するよりも前に、強い揺れが起こることを知らせるものです。

しかし、実際に緊急地震速報が発表されてから強い揺れが起きるまでの時間は、数秒から長くても数十秒程度しかないため、その短い時間の中で取る行動が生死を左右するといっても過言ではありません。

そこで、4つのケースを例に身の安全を確保するための具体例をご紹介します。

屋内にいる場合

慌てて外に出ずに、まずは頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れます。

震度5以上の地震が発生すると、ガスメーターの安全装置が作動してガスが停止するため、無理にコンロの火を消す必要はありません。

揺れが収まってきたら、身の安全を確保したうえで、扉や窓を開けて外に出る経路を確保します。

人が大勢いる場所にいる場合は、係員の指示に従い、出口や階段に殺到しないことが大切です。

屋外にいる場合

倒壊や転倒、落下の可能性があるもの(ブロック塀、自動販売機、吊り下げられた看板、崖など)からなるべく離れます。

海や河川の近くにいる場合は、津波が発生する可能性があるため、情報を収集しながらより高い場所を目指して避難します。

エレベーターに乗っている場合

全ての階のボタンを押して、最初に止まった階で安全を確認しながら降ります。

閉じ込められた場合は、非常用ボタンやスマートフォンを使ってすぐに外部に連絡します。

地震による被害が広範囲にわたる場合など、外部との連絡がつかなかったり、すぐに救助が来ない可能性もありますが、落ち着いて行動するようにしてください。

車を運転している場合

緩やかに速度を落としながら、ハザードランプを点灯させて注意を促し、道路の左側に車を寄せて停止します。


緊急地震速報に瞬時に反応するための4つのポイント

緊急地震速報はいつ発表されるかわかりませんが、発表された際には身を守るために瞬時に行動しなければいけないという難しさがあります。

いざという時にスムーズな行動が取れるよう、事前に4つのポイントを意識しておきましょう。

緊急地震速報の「音」や「画面」を覚えておく

テレビで緊急地震速報(警報)が流れる場合は、「NHKチャイム音」と共に、強い揺れが予想される地域の地図と地名が画面に表示されます。

また、スマートフォンで緊急地震速報を受信した場合には、テレビとは別の通知音が流れます。

スマートフォンの場合は、インストールしているアプリの設定によって音が鳴る基準値や種類が変わりますが、これらの音や画面を覚えておくことで緊急地震速報に瞬時に反応できるようになります。

日頃から緊急時をイメージして、定期的に訓練をしておく

限られた時間で身の安全を確保するためには、予めどのような行動をとるのかイメージしておき、その行動がとっさにとれるよう訓練しておくことが大切です。

例えば、自宅や職場の危険な箇所を確認し、身の安全の確保(特に頭の保護)ができる場所を把握しておきましょう。

よく利用する駅や商業施設では、出口や非常口を知っておくことも重要です。

訓練は、自治体や職場、学校のほかにも、全国的に実施されるものなど複数あるので、自分が参加しやすいものを見つけて、積極的に参加してみてください。

もし訓練への参加が難しい場合は、スマートフォンアプリで「通知音を流し、それに合わせて身の安全を確保する行動をとってみる」といった自主訓練を行うことも効果的です。

※通知音を鳴らす場合は、周りに十分に配慮してください。
※アプリにより通知音を流す機能がついていない場合もあります。

空振りを恐れない気持ちを持っておく

日頃からの心がけとして、「空振りを恐れずに必ず避難行動をとる」というマインドを持つことも大切です。

緊急地震速報が発表されても、結果として建物の被害や人的被害に繋がらないこともあるでしょう。

しかし、このような場合でも「今回の行動は訓練と捉え、次回に活かそう」という気持ちでいることで、いずれ来るであろう危機的状況にも適切な行動をとれるようになります。

地震に強い環境を準備しておく

定期的な訓練と並行して、自宅やオフィスを地震に強い環境にすることも検討してみてください。

外に出る経路や身を守るための安全地帯を確保できるよう、家具や什器の配置を見直す、固定する等の対策をしておきましょう。

特に、就寝時はとっさの行動がとりにくいため、ベッド周りからの見直しがおすすめです。

家具の固定方法については、具体的に紹介しているwebサイトがありますので参考にしてみてください。

  自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策 東京都総合防災部の公式ホームページ。東京都内の避難情報など災害に関する情報を発信するとともに、事前の備えや都の取組を紹介しています。 東京都防災ホームページ

築年数が古い建物で現行の耐震基準を満たしているか不明な場合は、耐震診断を受け、必要に応じて耐震改修工事を行いましょう。

自治体によっては、耐震診断や耐震改修工事を助成する制度を設けているところもありますので、検討される方は各自治体のwebサイトを確認してみてください。

さいごに

緊急地震速報について正しく理解することは、地震による被害から命を守るための第一歩です。

また、発表された時をイメージして日頃から訓練をしておけば、いざという時に慌てずに身の安全を確保することができます。

レスキューナウでは、

・全国いつでもどこでも、お手軽に訓練が実施できるレンタル防災訓練キット「防災さ~キット」
・Web会議システムを利用してオンラインで訓練を実施する 「リモート防災訓練」

など、皆様のご状況にあわせた様々な訓練支援を行っております。

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