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通勤・通学の強い味方「鉄道運行情報」

こんにちは、レスキューナウです。

春は出会いと別れの季節。
4月から進学や就職、転勤などで新たな生活を始められる方も多いと思います。

そこで今回は、危機管理情報の1つとして鉄道運行情報を扱うレスキューナウから、特に混雑時に鉄道を利用する際のポイントをお伝えいたします。

朝の通勤・通学時の混雑が苦手、混雑の上手な避け方を知りたいという方はぜひご覧ください。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.朝の通勤・通学ラッシュの移動で気をつけるべきこと
  2. 2.朝のラッシュ時に列車が遅れやすいのはなぜ?
  3. 3.「鉄道運行情報」から列車の遅延状況を知る
  4. 4.列車遅延で遅刻しそうなときはどうする?
  5. 5.4月に急増する「混雑」による列車遅延
  6. 6.4月に多い「救護活動」での列車遅延には、駆け込み乗車も影響
  7. 7.朝の通勤・通学ラッシュの移動はゆとりをもって

朝の通勤・通学ラッシュの移動で気をつけるべきこと

朝の午前7時から9時にかけての2時間は一般的に「通勤ラッシュ」や「通学ラッシュ」と呼ばれ、多くの人が集中的に鉄道を利用する時間帯です。

車内や駅ホームの混雑により人同士の接触が増えてトラブルが発生しやすくなり、移動にも時間がかかるので、予定通りの行動が難しくなります。


朝のラッシュ時に列車が遅れやすいのはなぜ?

朝のラッシュ時は多くの乗客を運ぶために運行本数が増えるので、列車が遅れやすい時間帯でもあります。

鉄道運行時に前後の列車が近づきすぎて衝突の危険がある場合、どちらかは信号に従って減速や停止を行います。

そのため、例えば先行する列車が何らかの理由で遅れた場合、すぐ後ろに迫った次の列車は減速・停止せざるを得ません。

すると、1つの列車の遅れが次第に全体の遅れに広がっていきます(地方部や大都市部での一部路線のように「行き違いを行う」場合はこの限りではありません)。

運行本数が少なく、前の列車との間隔が開いていれば1つの列車の遅れが全体に波及しづらいですが、朝のラッシュ時は多くの鉄道事業者で運行本数を増やしており、前後の列車同士の間隔が狭くなっています。

つまり、ある列車が何らかの理由で遅れるとあっという間に全体に遅れが広がってしまい、乗車時に列車が遅れていない場合でも、降りるまでに遅れてしまうということがしばしば発生します。


「鉄道運行情報」から列車の遅延状況を知る

列車の遅延状況を知る手段の1つに「○○線は□□の影響で遅れが出ています。」といった鉄道運行情報を確認する方法があります。

情報は乗車前に限らず発信されるので、乗車後に情報が出た場合は目的地に到着するまでに乗車中の列車が遅れる可能性も考慮しておかなければなりません。

鉄道運行情報は、鉄道事業者のwebページや「NHK NEWS WEB」、テレビのデータ放送などからも確認できます。その中の1つである「Yahoo!路線情報」には、普段利用する路線を登録しておけば、鉄道運行情報が出た際にプッシュ通知を送信してくれる機能がついているので、朝の忙しい時間も助かります。

また、自分がこれから乗車する列車や現在乗車している列車の遅れを調べる際は、一部の鉄道事業者が提供している列車位置情報を見て、遅れている分数を確認するのも有効です。

列車位置情報は鉄道事業者が提供しているスマートフォンアプリからも見られるので、あらかじめアプリの有無や必要な情報の提供有無を調べておくと良いでしょう。

他にも、列車の混雑率や混雑状況の把握については以下の記事をご覧ください。


  【外出自粛・時差出勤】電車の混雑は何で分かるのか? 株式会社レスキューナウ


列車遅延で遅刻しそうなときはどうする?

列車が遅延してしまった時はまず焦らず、必要に応じて待たせてしまっている相手にメールや電話などで連絡をしましょう。

また、企業や学校の場合は、列車遅延が遅刻の理由であることを証明するために「遅延証明書」の提出を求められる場合もあります。

JRや一部の私鉄各線では、鉄道事業者のwebページで「遅延証明書」を発行しているので、日ごろ利用する路線を管理する事業者をあらかじめ調べておき、対象のページをブックマークしておくと便利でしょう。


【遅延証明書のページ例】


4月に急増する「混雑」による列車遅延

4月は列車遅延の要因として明確に「混雑」が増加します。「混雑」を要因とした遅延には、例えば「乗車人数が多いことで人の乗り降りに時間がかかってしまい、予定よりも発車時刻が遅れてしまうこと」などがあります。

以下のグラフは過去10年で「混雑」により鉄道運行情報が配信された数の月別集計ですが、明らかに4月が多いことがわかります。



では、次に4月に「混雑」により運行情報を配信した数を年単位でみてみましょう。



コロナ禍でテレワークや時差出勤が奨励された2020年以降は明らかに配信本数が少なくなっている一方で、2022年からは徐々に戻ってきています。

また、2023年5月8日に新型コロナウイルスが5類感染症になったことで行動制限も緩和され、テレワークから出社に戻す企業も増えているので、2024年以降は混雑による列車遅延がより一層増える可能性があります。

ただし、混雑には「列車に乗る際に空いている車両を選ぶ」「列車の中程まで詰めて、あとから乗車する人が乗りやすくする」といった利用者の行動によって緩和できるものもあります。

混雑が苦手な方はラッシュを避けた時間帯に通勤・通学することも有効です。

4月に多い「救護活動」での列車遅延には、駆け込み乗車も影響

よく、急ぐあまりに駆け込み乗車をする人がいますが、駆け込み乗車は他の乗客の迷惑になるばかりか、自分の乗っている列車が遅れる原因になる場合があることをご存じでしょうか。

ラッシュ時に「運転間隔調整のため停車します」というアナウンスを聞いたことがある方も多いと思いますが、これは混雑の偏りなどを防ぐために列車を一定間隔で配置する目的で行われるものです。

駆け込み乗車は一本早い列車に乗れると思いきや、結果的に列車の遅れを助長してしまい他者にも迷惑をかける行為です。

さらに衣服や傘がドアに挟まってのドア故障や転倒・衝突などによる急病人対応も増えるので、本来通過するはずの駅での停車や駅で長めの停車が必要になり、遅れが発生する原因となります。

以下のグラフは過去10年で「救護活動」により鉄道運行情報が配信された数の月別集計です。



配信数が多くなっている4月と12月はどちらも季節の変わり目で体調を崩しやすい時期になっているという共通点もあり、無理をせずにゆとりをもった行動を取ることが特に重要な時期と言えるでしょう。

もし乗車中に体調が悪くなってしまい、列車に乗り続けることが難しい場合は、途中駅で一旦下車しましょう。

緊急の場合は「SOS」の印がある「車内非常通報ボタン」を押して車掌などの列車乗務員に伝えることも検討してください。


朝の通勤・通学ラッシュの移動はゆとりをもって

多くの人が集まる場所ではどうしても自分の思った通りに行動することが難しくなり、思わぬ出来事が発生するシーンが増え、その焦りや不安によって更なるトラブルを呼び込んでしまうことも考えられます。

朝のラッシュ時に移動する際には思わぬトラブルの影響を受けないように、十分に準備をし、時間と気持ちにゆとりを持った行動を取るようにしましょう。

また、新型コロナウイルスの流行が次第に落ち着き、テレワークから出社に戻す企業やハイブリットワークを導入する企業も増えており、多様化する働き方に合わせた防災訓練の実施や備蓄などに悩まれている総務の方、危機管理担当の方が多いと伺います。

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