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防災訓練の課題はどこも同じ? ― 訓練体験会で見えた解決への糸口

毎年のように防災訓練を実施しているものの、「社員の意識やスキルが本当に向上しているのか分からない」「いざというときに役立つ防災訓練を行えているのだろうか? 」といった疑問や不安を感じていませんか。

実は、こうした悩みを抱いているのは決して貴社だけではありません。


弊社が実施したアンケートでは、「訓練が形式的で実践的な内容になっていない」「現在の訓練方法や実施体制に不安がある」といったご意見が8割以上にのぼり、ご相談も数多く寄せられています。


こうした声にお応えするため、私たちは実際に災害が発生した場合を想定し、お客様のニーズや組織体制に応じた 多様な防災訓練支援を行ってきました。

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本記事では、2025年4月16日にレスキューナウが開催したサーキット訓練体験会にご参加いただいた方の声を中心に、「実践的な防災訓練とはどのようなものか」「どのような気づきや変化が生まれるのか」を詳しくご紹介します。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.サーキット訓練体験会に込めた想い
  2. 2.“現場を変えたい”防災担当者が抱える課題と熱意
    1. 2.1.防災訓練のマンネリ化・形骸化と社員の意識低下
    2. 2.2.訓練運営の難しさ
    3. 2.3.リソース不足と複雑化する課題
  3. 3.実践的な訓練体験がもたらした変化
    1. 3.1.AED・心肺蘇生の体験で広がる「できる自信」
    2. 3.2.身近な道具を使った応急処置の可能性
    3. 3.3.実践を通じて気づいた「知っている」と「できる」の違い
    4. 3.4.行動への意識変化
  4. 4.実践型訓練が切り拓く企業防災の未来
    1. 4.1.体験会に寄せられた率直な評価
    2. 4.2.継続的な学びと防災意識の広がり
    3. 4.3.実践型訓練がもたらす変化とこれから
  5. 5.さいごに


サーキット訓練体験会に込めた想い

サーキット訓練は、災害などが発生した際に“まずは生き残る ”というところに焦点を当てた、実践的な防災訓練プログラムです。

「全員参加の防災訓練ができていない」「訓練が形骸化している」といった課題を抱える企業様から多くのご相談をいただく中で私たちが目指してきたのは、知識を学ぶだけでなく、災害時に“実際に動ける”人を増やすこと。

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今回の体験会も、「いざという時に誰もが自信を持って一歩を踏み出せるように」という想いから企画されました。


“現場を変えたい”防災担当者が抱える課題と熱意


今回のサーキット訓練体験会には、様々な課題意識を持った企業や団体の防災担当者の皆様にご参加いただきました。

中でも特に印象的だったのは「防災担当者として、もっと知識やスキルを身につけたい」という熱い気持ち。

訓練ガイダンスが始まると、参加者の中には講師の一言一句を聞き逃すまいと真剣なまなざしで話を聞いている方も多く、ノートにびっしりとメモを取る姿も多くみられました。

そんな熱い思いを持った担当者の皆様が防災訓練に対して抱えている課題とはいったいどのようなものなのでしょうか。

防災訓練のマンネリ化・形骸化と社員の意識低下

参加者の課題として最も多く挙げられたのは、「訓練が形式的で実践的な内容になっていない」という点。

年に一度の避難経路確認や消火器の位置確認だけの訓練だけでは、実際の災害時に冷静な判断や適切な行動ができるのか、不安を感じるというご担当者様が多いようです。

さらに、そうした同じ内容の訓練が毎年繰り返されることで「またいつもの訓練か」という空気が生まれ、社員の関心や取り組みに対する姿勢が低下してしまい、新たな学びや防災スキル向上の機会になっていないという課題も明らかになりました。

訓練運営の難しさ

また、「現在の訓練方法や実施体制に不安がある」「具体的な訓練内容や方法、実施の仕方がわからない」といった声も多く聞かれました。

防災と一口に言っても、その内容は地震・火災・水害など多岐にわたり、専門的な知識を持つ人材は決して多くありません。

そのため、どのように訓練を企画・運営すればよいのか分からず、手探りで進めている現状がうかがえます。

中には、そもそも「防災訓練自体を実施できていない」という企業もありました。

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リソース不足と複雑化する課題

加えて挙げられたのは、「予算の確保が難しい」「時間や業務調整の都合で訓練を実施する余裕がない」といった、リソース面での課題です。

特に、限られた人員や時間の中で効果的な訓練を実施することの難しさを感じているご担当者様が非常に多くいらっしゃいました

なお、今回の体験会を通じて、多くの企業が単一の課題だけでなく、複数の課題を同時に抱えていることも改めて浮き彫りになり、こうした複雑な悩みに向き合い、少しでも解決のヒントを得たいという想いが、参加者の共通の想いとなっていたようです。


実践的な訓練体験がもたらした変化

今回の体験会では、参加者の皆様に実際に体を動かしながら、さまざまな訓練メニューを体験していただきました。

座学だけでは得られない「実践」の場を通じて、どのような気づきや変化が生まれたのでしょうか。

ここからは、実践的な訓練が参加者にもたらした具体的な変化についてご紹介します。

▼以前他社で実施されたサーキット訓練の様子はこちら▼

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AED・心肺蘇生の体験で広がる「できる自信」


体験会では、AED(自動体外式除細動器)の使用や心肺蘇生法(胸骨圧迫)の訓練が行われました。

参加者の中には初めてAEDを使用したという方も多かったようで、「日常生活ではなかなか触れる機会のない機器を用いることで、その使用方法や重要性を理解し、緊急時にも落ち着いて対応できる自信が芽生えた」というご意見が寄せられました。

心肺蘇生についても、実際のケースを想定して数分間継続する訓練を行ったことで、「適切な強さやリズムを体で覚えられた」「心肺蘇生の実践は想像以上に体力が必要なことがわかった」というご感想もいただいています。

身近な道具を使った応急処置の可能性


止血や骨折対応など、身近な道具を活用した応急処置の訓練では、参加者がクリアファイルやテープを使って前腕を固定するなど、実際の災害現場を想定した対応に熱心に取り組んでいらっしゃいました。

専門的な医療器具が手元にない場合でも、身近な物で応急処置ができるという発見に、多くの方が驚きと納得の表情を浮かべていたのが印象的でした。

こうした実用的なスキルの習得を通じて、日常の延長線上で「自分にもできる」と感じていただけたようです。

実践を通じて気づいた「知っている」と「できる」の違い

実際に体を動かして訓練に参加する中で、「理解していても、実践するのは難しい」「自らの手を動かしてみないと、一生分からないままでいるところだった」「実際にやってみて初めて分かることがある」といった感想も耳にしました。

座学だけでは得られない“本番さながら”の体験を通じて、知識と実践のギャップを埋めることの重要性を再認識されていたようです。

参加者の表情や動きからも、実体験を通じて得た学びの深さが今後の行動や判断力の向上につながる手応えを感じている様子が見て取れました。

行動への意識変化

訓練を終えた参加者からは、「いざという時にすぐに行動することの大切さ」や「救命活動は決して難しいものではない」という意識の変化を感じる声をいただきました。

自分にもできる」「まずは一歩を踏み出す大切さを実感した」といった声が目立ち、主催側としてもこうした意識の変化や前向きな姿勢が会場全体に広がっていく様子を目の当たりにすることで、実践的な訓練を広めていくことの意義を改めて実感しました。

加えて、「他の社員にもぜひ体験してほしい」というお声もいただき、体験を通じて得られる学びの価値を実感していただけた方が多かったことを強く感じています。

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実践型訓練が切り拓く企業防災の未来

今回のサーキット訓練体験会を通じて、参加者の皆様からは多くの前向きな反応をいただきました。

ここでは、体験会に寄せられた評価や、実践型訓練が企業防災にもたらす今後の可能性についてご紹介します。

体験会に寄せられた率直な評価


体験会後のアンケートでは、「とても満足」「満足」と答える方が9割を超えました。

現場でも「やってみて初めて気づいた」「同僚にも勧めたい」といった声が聞かれ、サーキット訓練の価値がしっかり伝わっていることが感じられました。


特に高く評価していただいたのは、「実践的な内容」と「講師の説明の分かりやすさ」で、従来の形式的な訓練では得られない、実際に手を動かす体験型の学習や、災害時を想定したリアルなシナリオが、多くの参加者に新たな気づきを与えていたようです。

継続的な学びと防災意識の広がり

また、大変嬉しいことに、「また参加したい」「他のテーマの体験会にも参加してみたい」といった声もいただき、防災・危機管理に対する担当者の皆様の継続的な学習意欲の高さを強く感じられました。

こうした学びへの前向きな姿勢は、企業の災害対策を推進するうえで非常に重要な、社内の従業員や役員を巻き込む大きな原動力になります

レスキューナウでは、毎月のウェビナー開催をはじめ、オフラインの展示会やオンラインカンファレンスへの出展など、体験会以外にもさまざまなイベントを実施しています。

ぜひこうした機会も社内の災害対策推進に、ぜひご活用ください。

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実践型訓練がもたらす変化とこれから

詳細までお伝えすることはできませんが、今回の体験会で実施したサーキット訓練は、短時間でも現場で役立つスキルが身につくプログラム構成で、参加者の皆様にとって本当に役立つ訓練となるよう、さまざまな工夫が盛り込まれています。

ご参加いただいた方からは、「形式的な防災訓練」や「マンネリ化」といった従来の課題を乗り越え、社員一人ひとりの自信や行動力、意識向上につなげられそうな実感を持てた、という声も寄せられました。

また、訓練後すぐに「ぜひ自社でも実施したい」と複数の企業様からご連絡をいただくなど、レスキューナウが目指す“すべてのヒト・モノが危機に対してベストな選択ができる世界”に向けた防災意識の広がりを実感しました。

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さいごに

今回の防災サーキット訓練体験会にご参加された方々からは、「いざという時に動ける自信がついた」「防災訓練のイメージが変わった」という声とともに、


  • ノウハウがなくても防災のプロに全て任せられるので、実施難易度が低い
  • 分かりやすい説明と実戦的な訓練で現場で役立つスキルが身につく
  • 短時間で複数の訓練メニューを効率よく体験できる

といった点を高く評価いただき、主催側である私も実践型訓練の意義をする貴重な機会となりました。
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一方で、全国に支店や工場がある企業や団体様ですと、講師を招いた訓練の実施が難しいケースもあるかもしれません。


そうした場合でも、当社では動画やキットを活用し、初めての方でも手軽に防災訓練を進められる独自のレンタル防災訓練キット「防災さ~キット」もご用意しています。

▼レンタル防災訓練キット「防災さ~キット」についてはこちら▼

  防災さ~キット レスキューナウが10年以上延べ数万人に提供してきた防災訓練「サーキットトレーニング」を、アドバイザーが伺うことなく、全国どこでもいつでも気軽に実施できるように「防災さ~キット」を開発しました。 株式会社レスキューナウ


大切なのは、「やらなければ」と思ったその時に、小さな一歩からでも行動を起こしてみることです。

防災訓練のやり方や導入方法は、組織ごとにさまざまな選択肢があります。

もし「自社に合った訓練方法が知りたい」「まずは情報収集から始めたい」と感じた方は、無料の相談窓口もご用意しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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  防災・BCP課題相談窓口 貴社の課題感をお伺いし、最適なサービス・事例などをご案内します。課題解決に繋がる情報をお探しのお客様は、お気軽にご相談ください。 株式会社レスキューナウ


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レスキューナウは設立から20年以上「危機管理×情報技術」に取り組んできた、
災害対応・BCPの専門企業です。
現在も「情報配信サービス」「危機管理サービス」「防災備蓄品」の3つの事業を軸に、
皆様の災害対応・危機管理に関する課題解決のサポートをしています。

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