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インフルエンザ、ノロウイルス…感染症の予防策と有効な消毒剤

こんにちは!レスキューナウです。

インフルエンザ、ノロウイルスはひとたび発生すると感染力が強い感染症です。社内でクラスター(集団感染)が発生すると、業務に大きな影響を及ぼします。念入りに除菌をしても、中には除菌剤が効かないウイルスもあります。

このブログでは、感染症ごとに企業でクラスターが発生しやすい状況や感染経路、有効な消毒剤を解説します。また、インフルエンザ、ノロウイルスだけでなく、新型コロナにも効果が期待される消毒剤も紹介します。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.インフルエンザの感染経路と企業でまん延しやすい状況
  2. 2.インフルエンザの予防策
  3. 3.手洗いとアルコール消毒はインフルエンザには有効
  4. 4.ノロウイルスの感染経路
  5. 5.ノロウイルスの予防策と有効な次亜塩素酸ナトリウム
  6. 6.ノロウイルスを企業内でまん延させない手洗い
  7. 7.被災現場、避難所での感染経路
  8. 8.アルコールが効かない⁉その対策は間違っているかも!
  9. 9.期限切れ≒効果切れ⁉
  10. 10.アルコール、次亜塩素酸ナトリウムを代替する第三の除菌剤

インフルエンザの感染経路と企業でまん延しやすい状況

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むことによる感染で、接触感染は感染者の唾や鼻水等が手、ドアノブ、手すり等を介して自身の手に付着し、その手が目、口、鼻などの粘膜に触れることで感染します。

インフルエンザウイルスがモノの表面上で生存しヒトへの感染力を持っているのは2~8時間程度といわれています。


企業においては、通勤時やプライベートでの外出時に電車やバスなど交通機関が感染経路になったり、従業員にインフルエンザウイルス保持者(無症状、発症前後など)がいた場合に会議室などの室内で十分に喚起ができていないと感染がまん延することがあります。


もし発症してもワクチンや抗インフルエンザ薬によりすぐに出勤できる程回復するかもしれませんが、症状が落ち着いた後もウイルスを保持していることがあります。学校保健安全法第19条に倣うのであれば「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」は出勤しないほうが企業内での感染流行を防ぐことができますので、そういったことを考慮するとインフルエンザの流行は企業においても大きな痛手となってしまいます。


インフルエンザの予防策

流行前のワクチン接種、人混みを避ける、手洗い、加湿、などが主な予防策となります。

ご存知の通りインフルエンザにはワクチンがあり、インフルエンザワクチンは感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した際の重症化を防ぐ効果があります。例年12月~4月にかけて流行し1月~3月がピークとなるため、12月中旬頃までに接種をするのが望ましいです。企業で所属している健康保険組合から補助が出る場合は活用してもよいでしょう。


インフルエンザ流行時、人混みではどうしても感染リスクが高まります。公共交通機関を利用する際はピークを避けたり、マスクを着用して飛沫感染を防ぐ、こまめに手洗いを行うなどウイルスの付着を防ぎましょう。また急速な流行を抑えるため、少しでも体調が悪い場合は無理をせず、マスクの着用も心掛けてください。



手洗いとアルコール消毒はインフルエンザには有効

外出後、トイレ後、食事前の手洗いは感染症に基本的な予防策です。石鹸を使って数十秒、指や爪の間、手首までよく洗い、流水でよく洗い流します。洗った後は清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。(社会人たるもの、ハンカチを持ち歩きましょう!パンツやシャツで手を拭くのは格好悪いですよ!)


ほかに、アルコール消毒も有効です。インフルエンザウイルスはエンベロープという脂質性の膜を持ったエンベロープウイルスに分類されます。エンベロープウイルスはアルコールによって不活性化することができるため、手洗いだけでなくアルコール消毒もインフルエンザの感染予防策として有効です。

とくに濃度70%以上のアルコールによる消毒が望ましいです。アルコール手指消毒剤の消毒効果を得るための1回使用量は決まっているため、注意が必要です。製品により異なりますが、通常はポンプを下まで完全に押し切ったときに出る量が適切な使用量の目安となります。軽く押し出した程度の量では十分に消毒できていないため、きちんとポンプを下まで押し切りましょう。

手洗いとアルコール消毒剤の選び方についてはこちらもご参考ください。

  手指の消毒とアルコール | 株式会社レスキューナウ 株式会社レスキューナウ


また、空気が乾燥していると喉や鼻の粘膜の防御機能が低下して感染しやすくなります。マスクを着用したり、室内では加湿器などを利用して適度な湿度を保つことをおすすめします。湿度50~60%が適切です。


ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスのヒトへの主な感染経路は接触感染(経口感染)です。代表的な例として、感染者の糞便や吐物、これらに汚染された物品に接触した手などを介した場合と、ノロウイルスに汚染された食品(汚染された二枚貝を生あるいは加熱不十分に調理されたもの等)を介したいわゆる食中毒の場合があります。


ヒトからヒトのへの飛沫感染や空気感染については、嘔吐行為や吐物の近くにいて、それらから舞い上がる飛沫を間近で吸入してしまった場合や、糞便や吐物が適切に処理されず不活性化されないまま残存したウイルスが後に空気中に舞い上がり吸入してしまった場合が考えられます。いずれも吐物等を適切に処理すれば感染を防ぐことができます。

(参考:https://idsc.niid.go.jp/disease/norovirus/0702keiro.html

ノロウイルスの感染後の潜伏期間は1~2日、症状が落ち着いた後も3~7日程は感染者の便中に排出されると言われています。


ノロウイルスの予防策と有効な次亜塩素酸ナトリウム

身近な感染予防策としては、トイレの衛生維持(便器の蓋を都度閉める、閉めてから流す)と石鹸を使った丁寧な手洗いを行いましょう。ウイルスを付着させない、持ち込まないことが大切です。


ノロウイルスにおける盲点は、アルコール消毒の効果が薄いことです。ノロウイルスはノンエンベロープウイルスという種類のウイルスで、一般的なアルコール消毒が効きにくいとされています。そのため、多くのビルで出入口に置かれるようになったアルコール消毒だけして除菌した気でいると、手に付着したノロウイルスは不活性化されないため感染しやすい状態のままです。


アルコール消毒したから大丈夫!ではなく、「石鹸で数十秒もみ洗いして流水で数十秒すすぐ」十分な手洗いが、ノロウイルス対策には有効です。


手洗い以外には、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系除菌剤がノロウイルスに有効です。もし吐物があった場合は、次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒するか、85℃以上の熱湯で少なくとも1分以上加熱しウイルスを不活性化させましょう。(使用する際は「使用上の注意」をよく読んで使用してください。)


ノロウイルスを企業内でまん延させない手洗い

企業でクラスターを発生させないためには、どの業界、職種でも共通して日常的にトイレの衛生維持や石鹸での丁寧な手洗いすることで予防できるはずです。もしノロウイルスが発生、または発生の可能性が高い場合には次亜塩素酸ナトリウム等で消毒してください。

医療、福祉、食品に携わる方々にとっては釈迦に説法かもしれませんが、自身を介して食品をノロウイルスに汚染させないよう衛生管理を徹底するほか、従業員の教育や利用者への啓発も大切です。


また、もし社内イベント等で食品を扱うことがあった場合には、いっそう手洗いを徹底しましょう。貝類やサラダなど加熱調理しない食材や、それらを調理した手、包丁、まな板が感染源となることがあります。一般的に加熱した食品であればウイルスは完全に失活するため、食品は可能な限り十分加熱し、調理台や調理器具は洗剤で洗浄したうえでさらに次亜塩素酸ナトリウムを用いて拭くとノロウイルス対策により有効です。


被災現場、避難所での感染経路

災害時は感染症のリスクが高まります。怪我や体調不良になっていたり、限られた物資と人員では衛生状態を保つのが難しく感染しやすかったり、あるいは被災現場の片付け作業時に瓦礫や様々なものに汚染された泥水に触れ、皮膚や傷口、呼吸器から感染する可能性があります。

平時以上に、手洗いを丁寧に行い、咳エチケットを心掛けてください。避難所内のトイレは履物を分けたり、トイレと手洗い場を近くに設置する工夫もよいでしょう。


(引用:厚生労働省「災害時における避難所での感染症対策」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00346.html


アルコールが効かない⁉その対策は間違っているかも!

先に少し紹介したように、感染症の中にはアルコールが効きにくいものがあります。感染症を引き起こすウイルスにはエンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスの2種類があります。

前者のエンベロープウイルス(インフルエンザウイルス、コロナウイルスなど)はアルコールで不活性化することができます。そのため、手指用アルコール消毒や一般的なアルコール除菌シートを活用することでインフルエンザ等の感染を予防することができます。


後者のノンエンベロープウイルス(ノロウイルスなど)はアルコールが効きにくいという特徴があります。代わりに有効なものが次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系除菌剤です。ノロウイルスが発生した際には吐物等を片付けた後に次亜塩素酸ナトリウムで消毒、衣類等はつけ置きすると感染拡大を防ぐことができます。


期限切れ≒効果切れ⁉

さらに気をつけてほしいことが、保存方法と保存期間です。消毒用アルコールの保存期間は約2年、次亜塩素酸ナトリウムは半年~1年程です。とくに消毒用アルコールは気化しやすく、使用期限は開封してから1~3ヶ月が目安となります。次亜塩素酸ナトリウムも初回使用から3ヶ月程度で使い切ることが望ましいです。

また、アルコール、次亜塩素酸ナトリウムともに紫外線の影響も受けます。例えば透明の容器に入れられ日光が当たる出入口付近に設置されたアルコールにも注意が必要です。遮光性の容器に入れられた商品を選択する、冷暗所で保管する、日光の当たりにくい場所に設置するなどの工夫をしてみてください。


消毒用アルコール、次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウムの特徴についてはこちらの記事もご参照ください。

  消毒用アルコール、次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウムのメリット・デメリットと、第三の除菌剤 今回は消毒用アルコールや次亜塩素酸水、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムを使用するときの注意点をご紹介することで、それぞれの消毒剤をどのように企業で利用していくかの参考にしていただければと思います。アルコール濃度の注意点なども参考になさってください。 株式会社レスキューナウ


アルコール消毒の濃度、保管、移し替えの注意についてはこちら

  手指の消毒とアルコール | 株式会社レスキューナウ 株式会社レスキューナウ
  アルコールの濃度表記 株式会社レスキューナウ



アルコール、次亜塩素酸ナトリウムを代替する第三の除菌剤

インフルエンザやコロナウイルスにはアルコール、ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが予防・感染拡大には有効とご紹介しました。しかし、それぞれを流行時と災害時を想定した量を保管しておくのは難しいかもしれません。

そこで試していただきたいのが第三の除菌剤です。アルコールと次亜塩素酸ナトリウムのデメリットをカバーし、それぞれのメリットも兼ね備えた除菌剤で、多くの市区町村・消防署、保育施設などで長期間継続的に採用されている実績があります。

商品の特性上、対面で実演し効果や安全性を十分に説明する機会をいただいたうえで販売をしております。実演後、サンプルをお試しいただくことも可能です。

ご興味がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。

  防災備蓄お問い合わせ| 株式会社レスキューナウ 商品や購入方法に関するご質問、お見積りのご依頼等は、こちらのフォームよりお問い合わせください。 株式会社レスキューナウ



本来、対面でご紹介の機会を頂いた場合のみ販売されている第三の除菌剤ですが、
今回特別にオンラインのウェビナーにてこの第三の除菌剤を紹介、ご提案することとなりました!

新型コロナウイルス流行前から全国の自治体を周り、感染症の問題に取り組んできたアドバンセル合同会社 五十川様をお招きして、感染症対策において企業が注意すべきポイントや、本当に効果が期待できる感染対策についてお話します。

⇩⇩詳細、参加申し込みはこちらから

  【12月22日開催】感染症から企業を守る 現場で見てきた課題と対策 2022年12月22日開催の「感染症から企業を守る 現場で見てきた課題と対策」の申し込みページになります。 株式会社レスキューナウ


前回も大変好評だったウェビナーです。ぜひご参加ください。


<参考>

・厚生労働省 インフルエンザ(総合ページ) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

・厚生労働省 「新型インフルエンザ」入門 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_nyumon.html

・国立感染症研究所 インフルエンザとは https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html

・厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

・国立感染症研究所 ノロウイルス感染症とは https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-norovirus-intro.html

・国立感染症研究所 感染症情報センター https://idsc.niid.go.jp/disease/norovirus/0702keiro.html

・国立感染症研究所 ノロウイルス等検出速報 https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-noro.html

・健栄製薬 消毒薬のQ&A https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/

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