
【2026年8月まとめ】台風接近や大雨が相次ぐ。大規模風水害への備えのポイントは?
こんにちは。レスキューナウです。
2026年8月は、台風・大雨・長雨と、風水害が立て続けに発生した月となりました。月初には台風13号が沖縄・奄美地方に長時間にわたって影響を与え、お盆を挟んだ8月13〜14日には「令和8年8月千葉豪雨」が発生、月末には北陸3県で相次いでレベル5大雨特別警報が発表されました。
「令和8年8月千葉豪雨」では、首都圏の帰宅時間帯と重なった浸水被害で多数の帰宅困難者や車両被災が発生し、大都市部ならではの複合的な影響が浮き彫りになりました。また、北陸の大雨では山間部集落の孤立解消に1週間以上を要するケースが生じており、地域によって全く異なる形で、被害の複合化や連鎖が発生しました。
本記事では、弊社が収集した情報をもとに8月に発生した主な災害を振り返ります。自社の防災・BCP体制を見直す一助になれば幸いです。
▼ 改めて風水害対策を考えている方に以下の業種別資料がおすすめです
【2026年8月6〜9日】台風13号が沖縄・奄美地方を通過、影響が長引く
2026年7月27日にミッドウェー諸島近海で発生した台風13号は、西寄りに進みながら勢力を強め、8月6日から7日にかけて沖縄本島地方・大東島地方や鹿児島県奄美地方に接近しました。このとき、周辺の海面水温が31℃と高かった影響で、7日15:00に名護市付近に接近した際は中心気圧935hPa・最大風速45m/sと非常に強い勢力に発達。時速15kmほどと自転車並みの速度で進んだため、沖縄本島地方や奄美地方では台風の影響が長時間にわたって続きました。
この長時間にわたる台風の影響で鹿児島県奄美市名瀬では降り始めから8月7日23:00までの累積降水量が406mmと、平年の8月1か月分を超える大雨を記録。沖縄本島北部や奄美地方では最大瞬間風速が40m/s超に達する地点が相次ぎました。
被害としても、鹿児島県と沖縄県で14人が負傷したほか、家屋損壊・浸水が268軒に及びました。ライフラインへの影響も大きく、鹿児島県では奄美地方を中心に最大4万軒以上、沖縄県では最大1万8000軒以上で停電が発生。携帯電話各社の通信障害や断水も相次ぎました。
【2026年8月13〜14日】千葉県で記録的な大雨。気象庁は「令和8年8月千葉豪雨」と命名
8月13日から14日にかけて、関東甲信地方では上空の強い寒気と東から流れ込む暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になりました。特に千葉県では、13日夕方以降に線状降水帯が発生して記録的な大雨となり、各地で浸水被害や土砂災害が相次ぎました。
千葉市では平年の8月1か月分の3倍以上にあたる降水量を記録したほか、各地で雨量の観測史上1位を更新しました。また、レベル5大雨特別警報・レベル5土砂災害特別警報が県内の広い範囲に発表されました。
「レスキューWeb MAP」でみた2026年8月13日夜の千葉県内での降雨と警報発令状況
千葉市から大網白里市付近にかけて激しい雨雲がかかっているのがわかるほか、
各地に特別警報を表す黒い表示が目立つ
この大雨では、外水氾濫と内水氾濫が各地で同時に発生し、道路の冠水や家屋浸水が相次ぎました。また、冠水した道路で車内に閉じ込められた複数の方が亡くなるなど被害は死者13人・負傷者46人・全壊12軒・半壊2183軒・床上浸水1054軒・床下浸水2736軒(9月9日現在・総務省消防庁まとめより)に上りました。
こうした人的・物的被害のほか、大雨の時間帯が帰宅時間帯と重なったことから、帰宅困難者も発生、JR蘇我駅周辺では約5000人が、成田空港でも約7000人が足止めされました。
気象庁はこの一連の大雨を14日には「令和8年8月千葉豪雨」と命名。豪雨への命名は「令和2年7月豪雨」以来6年ぶりのことです。
▼「令和8年8月千葉豪雨」発生時の詳しい状況は、こちらの速報記事でまとめています
【2026年8月26〜30日】北陸地方で記録的大雨、富山・石川・福井でレベル5大雨特別警報が相次ぐ
8月26日から30日にかけて、北陸地方に停滞した前線に向かって南から台風や高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となりました。日本海から発達した雨雲が断続的に流れ込んだ結果、富山・石川・福井の3県で記録的な大雨が相次ぎました。
8月27日未明から朝にかけては富山県西部と石川県で線状降水帯が発生し、石川県羽咋市付近と志賀町付近では1時間降水量が約100mmの猛烈な雨を観測。富山県氷見市と石川県羽咋市では12時間降水量が300mmを超え、平年の8月1か月分の1.5倍超の雨がわずか半日で降りました。富山県氷見市・石川県羽咋市・志賀町・宝達志水町・中能登町には27日06:20から16:20までレベル5大雨特別警報が発表されました。

「レスキューWeb MAP」でみた2026年8月27日朝の石川県と富山県の様子
石川県能登地方南部から富山県北西部にかけ激しい雨雲がかかっているのが覗える
ほかにも警報・危険警報・特別警報を示すチップや、道路通行止めを示す黒のラインなども目立つ
続いて8月29日夜から30日朝にかけては福井県嶺北地方で非常に激しい雨が降り続き、24時間降水量が300〜350mmを超える記録的な大雨に。福井県福井市・大野市・勝山市には30日04:30から11:40までレベル5大雨特別警報が発表されました。
一連の大雨により、3県で10人が負傷、床上・床下浸水が2300軒を超えました。特に深刻だったのが、土砂崩れによる山間部集落の孤立です。富山県氷見市・石川県羽咋市・宝達志水町では集落の孤立が相次ぎ、氷見市では解消まで1週間以上を要しました。
迫る危険の情報に、すぐ対応できる備えを
8月に発生した3件の災害を振り返ると、それぞれ性質の異なる課題が浮かび上がります。
- 台風13号:停電・通信障害・断水の同時発生
- 千葉豪雨:浸水を起点に帰宅困難・地下設備損傷などへと連鎖する被害の広がり
- 北陸の大雨:前線停滞により広域で複数回にわたって特別警報が相次ぐ事態
これらに共通するのは、把握すべき情報が多く、かつ状況が次々と変化し続けたという点です。どの情報を誰が見て、いつ何を判断するか。そのフローが事前に整理されているかどうかが、対応の速さ、すなわち復旧の速さを左右します。
こうした局面での対応力を支えるのが、リアルタイムの情報収集と、複数拠点・複数事象の状況を横断して管理する仕組みの2つです。
まず情報収集の面では、停電・断水・通信障害・交通機関の運休など、刻々と変化するライフライン情報を素早くキャッチできるかどうかが、事業継続の判断タイミングを左右します。
レスキューナウでは危機管理センターがライフライン情報をはじめとした各種災害関連情報を24時間365日体制で収集。収集した情報は気象災害情報や鉄道運行情報、避難情報などを1枚の地図に集約する「レスキューWeb MAP」や、拠点や社員の安否確認・被害状況の把握を一元化する「imatome」など、いざという時にすぐ動けるための情報収集支援ツールとして企業の皆さまにご活用いただけます。
今年は熊本地震や千葉豪雨をはじめ、災害が平年より多く大規模な印象を受ける年になっています。ぜひ今後の災害への備えの中で、「想定外」にも備えられる自社の情報収集体制や対応フローを再検討してみてはいかがでしょうか。
▼レスキューナウ総合パンフレットと導入事例集はこちら

















