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【2025年11月まとめ】岩手県沿岸部で津波注意報、そのときの状況は?

こんにちは、レスキューナウです。

2025年11月は、地震・火災・水道管の破損と、予兆なく発生する「突然」の災害が続く1ヶ月となりました。

本記事では、弊社が収集した情報を交えて、11月に発生した3つの災害を振り返ります。「自社の近くで地震や火災が発生したらどう判断し、動くべきか」、「水道などのインフラが止まったときの備えはできているか」など、企業防災・BCP(事業継続計画)について考えるきっかけにしていただければ幸いです。

▼ 冬に増加する火災への備え、十分ですか?クイズでチェックしてみましょう。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.【2025年11月9日】三陸沖でM6.9の地震発生、最大20cmの津波を観測
  2. 2.【2025年11月18日】大分県大分市で大規模火災
  3. 3.【2025年11月24日】沖縄県沖縄本島で広域断水
  4. 4.2025年11月の災害から見えてくる「突発的な災害」の怖さと備え

【2025年11月9日】三陸沖でM6.9の地震発生、最大20cmの津波を観測

2025年11月9日17:03頃、三陸沖を震源とするM6.9の地震が発生しました。岩手県や宮城県の一部で最大震度4を観測したほか、広い範囲で揺れを感じる規模となり、17:12に気象庁は岩手県沿岸に対して津波注意報を発表しました。岩手県内では大船渡と久慈港で最大20cm、宮古と釜石で最大10cmの津波を観測しました。

この地震の震源付近では、11月に入ってから活発な地震活動が継続して見られており、これまでにM6.0を超える地震が4回、M5.0を超える地震が20回以上観測されています。

弊社の「レスキューWeb MAP」で津波注意報発表中の状況を見ると、沿岸を走る三陸鉄道が運転を見合わせ、各自治体で避難指示が発令されている様子を視覚的に見ることができます。



2025年11月9日19:15頃(津波注意報発表から2時間後)の岩手県沿岸部の状況
三陸鉄道の運転見合わせ(オレンジ)や避難指示(紫色)の様子がわかる

【2025年11月18日】大分県大分市で大規模火災

2025年11月18日には、大分県大分市佐賀関で大規模な火災が発生しました。住宅密集地での発生に加え、強風による飛び火の影響で消火活動は難航。鎮火まで2週間以上を要する事態となりました。この火災による焼損面積は4.9ヘクタール、住宅など187軒が焼損し、人的被害としては死者1人、負傷者1人が確認されています。

冬は空気が乾燥し、強風が吹きやすいために火災が拡大しやすい季節です。実際にレスキューナウから配信した「林野火災」の本数を見ても、11月には1件、12月半ばまでには3件を配信しており、季節が進むと共に火災リスクが高まっていることが窺えます。

▼ 2025年初頭は大規模山林火災が多く発生していました

【2025年11月24日】沖縄県沖縄本島で広域断水

2025年11月24日には、沖縄県沖縄本島北部で県が管理する導水管が破損し、中南部の広い地域で最大19万軒以上が断水しました。破損の原因は、1960年代に設置された導水管の老朽化とみられています。

断水は25日昼から順次復旧していき、翌26日には断水そのものは解消、設備も含めた上水道の完全な復旧は27日までずれ込みました。また、断水エリアには那覇市や浦添市といった、人口や事業所の多い地域が含まれていたことから、スーパーなどに水を買い求める人が殺到し、購入制限や品切れが発生するなど市民生活に大きな混乱が生じました。

レスキューナウの配信履歴(一部抜粋)を見ると、以下のように状況が推移したことがわかります。

<2025年11月24日に沖縄本島中南部で発生した大規模断水の経過>

24日夜~25日未明

断水はじまる

那覇市、浦添市、糸満市、南城市、豊見城市、南風原町、八重瀬町で順次断水

25日午後

復旧はじまる

那覇市、糸満市、豊見城市、南風原町、八重瀬町で順次断水解消

26日午前

南城市の断水解消

26日午後

全域で断水解消

浦添市の断水解消

▼ レスキューナウでは、「コンテンツシェアサービス」や「レスキューWeb」などでライフライン情報を配信しています

2025年11月の災害から見えてくる「突発的な災害」の怖さと備え

11月の災害を振り返ると、地震、火災、インフラ事故と、いずれも「突然発生して生活や事業を脅かす」災害が多い月でした。 また、季節が進み乾燥してくることで、大分市のような大規模火災や、各地での林野火災のニュースを目にする機会も増えています。

その後、12月に入ってからも東北地方では地震活動が活発な傾向が続いています。12月8日に発生した青森県東方沖の地震ではM7.5、最大震度6強を観測し、運用開始後初となる「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されたことは記憶に新しいところです。

▼ 2025年12月9日、初の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました

災害への意識を普段から持ち続けることは容易ではありません。しかし、災害は私たちの都合とは無関係に突然やってきます。

企業防災の目的でもある事業継続のためには、まずは従業員が無事でなければなりません。 年末に向けて、改めて「突発的な災害が起きたときの身の守り方や避難の仕方」を確認し、その後の災害対策をどのように進めるか、日頃の備えを再点検してみてはいかがでしょうか。

▼ 日頃の備えの点検として実践的な訓練を実施してみませんか

▼ レスキューナウでは訓練支援や企業防災体制のアドバイスを行っています

編集:株式会社レスキューナウ
編集:株式会社レスキューナウ
2000年設立の危機管理専門企業。1995年の阪神・淡路大震災を原点に、「最新の情報技術を駆使して、危機に対する迅速な救援と復旧、復興と予防に貢献する」をミッションに掲げた事業を展開している。自然災害から交通障害まで「予定されていた行動が妨げられること」を“危機”と定義し、法人向けに、危機管理情報を配信する「コンテンツ事業」、災害時の状況把握などを支援するサービスを中心とした「危機管理サービス事業」、防災備蓄品を提案・販売する「防災備蓄品事業」の3つを事業の柱としている。

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